【ストーリー】第六章 守護要塞 第1話 王立騎士団の使者①【セレスアルカ】
ユーグ副団長、ランベール団長はまだですよね・・・。
そうですよね。
え?いる?
しかも、急いで報告しろって?
あの、執務室にいるんすね。
了解っす。行ってきます。
ら、ランベール団長っすね。
自分はメリーダ小隊の新人っす。
団長はニメトンに行ったたんすか。
自分は、オルディナの廃塔から
かくかくしかじか。え?もっと詳しくっすか?
マシーナの鎧を着た神出鬼没の怪人と、カエルムモンスターの統率の取れた動きも納得すか?
とにかくファレグって奴がふじこふじこ
ん?誰っす?ノックもせずに!
ハッ・・・
・・・。
・・・イケメン・・・じゅるり。
は、息をするの忘れてたっす!
え?エスタードナイトの団長なんすか?
めっちゃ若いっすね。
え?違う?
正しくは、王立騎士団第九大隊コリンドーネの大隊長を務めている26の大隊長の首席大隊長アルフレッド・アスディさん?
長いっす。モリス博士並に長いっす。
ともあれ、統合騎士団でいう団長ではなくて、王立騎士団で一番偉いのは軍務長官様なんすね。
勉強になります。
あ、自分はメリーダ小隊の・・・
新米兵は下がれ・・だと・・・。
自分が王都に来てどれだけ仕事したかふじこふじこ
え?急務?
何が・・・。
ソヴルダート要塞が攻撃を受けている?
敵の数は8,000体?
しかも、これは、本体じゃなくて先兵隊?
大陸中央シキュラーズ地方からメノスリベラ平原に向けて本隊らしい集団が移動中?
本隊は少なく見積もって40.000体?
ヤバいっすね。
ふむふむ、50年前はカエルムの群れを王立騎士団を中心とし連合軍がメノスリベラ平原で激突、
王国はソヴルダート要塞を最後の拠点として返り討ちにしたんすね。
カエルムの統率のとれた動き、ファレグ達が関わっているかもしれないっすね。
戦況は?
危うい?
メノスリベラ平原突破は時間の問題?
ヤバいっすね!
第一~第五大隊は最悪の事態に備えて王都に配備っすか。
列車砲?
なんすか?それ?
ほうほう、オリジナルコアの力を限界まで引き出し弾に込めて発射する移動砲台!
世界でも類を見ない威力の大砲なんすね。
それ、撃ちまくったらいいじゃないすか?
え?一発の威力が大きすぎて砲台が連写に堪えきれない?
一発撃ったら次は3日後?
一発、本隊に撃ち込めば十分なんすか。
じゃあ、タイミングの問題っすね。
は?そのためにテンプルムナイトが囮になれって?
(この男、イケメンで社会的地位高そうっすけど、なんか嫌な奴っす。)
ランベール団長なんか言ってくださいよ!
要塞が落ちれば王都が戦場・・・協力は惜しまないって・・・。
ん?条件?
考えを改めろ?
そうだそうだ?!もっと言ってやってくださいよ!
エスタードナイトに力を貸す訳じゃない、エスタードナイトと協力して危機を乗り越える?
まぁ、それなら自分も納得っす。
テンプルムナイトが、敵を射程圏内に誘導し、エスタードナイトが列車砲で一網打尽すね。
皆で頑張りましょう!
第六章 守護要塞 第1話 王立騎士団の使徒①
つづく