【ストーリー】第七章 第2話 深き谷を進め①【セレスアルカ】
ユーグ副団長、ヒマっす!
え?団長が戻ったすか?
了解っす。
要塞の件、報告して来るっす。
いやーこの扉、いつ来ても緊張するっす。
お疲れさまっす!
首都防衛戦すか、国王陛下が自分のこと頼もしい若者と喜んでおられたっすか?
光栄っす!
あ、そうっすね、要塞戦の報告っすね。
「アーロ」と「ゼラス」って仲間がいるっす。
指揮官がいるなら、いずれ態勢を整えて来るっす。
こちらも態勢を整えるすか?
エスタードナイトとテンプルムナイト、お互い同地位で協定したんじゃ・・・?
ニメトンの魔術師っすか?
(噂でしか聞いたことないっす)
魔術ギルドによる自治が認められた、都市国家すか。
(ん?そいえば前にニメトンの魔術師に会ったような・・・?)
要塞戦以上の戦力で攻められたら、確かにヤバいっすね。
お互いピンチの時は手を貸し合う協定があるけど、
それは大昔の古いもので、クルティエ、アキレア大陸からの脅威の事で、今の協定とは違う・・・。
ニメトンにカエルムからの脅威がない以上、協力してくれるかわかんないんすね。
ニメトンの人達は繊細で頭固いけど、今が戦いの時であると訴えてくるんすね。
了解っす!
自分は大国からの使者としてニメトンの都、ネルトフィランへ行くっす。
国王陛下の承認も得た正式な使sy・・・?
えぇぇぇぇえぇえええぇぇぇぇえぇ!!!自分がっすか?
なんか一気にハードル上がったっす。
彼らは権威を嫌うから、民兵団からの使者の方がいい。
なる程っす。
ランベール団長が統合騎士団作ったのも、政治を超えた部分で人の結び付きを強くしたいと思ったんすか。
「自らの名誉を求めず、民の安寧の為に戦い、安らぎの為に働き、弱き者の味方であれ。」すか。
そんな立派な兵になれるように頑張るっす。
とりあえず、トロデシュール渓谷のナタニエルさんに会えばいいんすね。
行ってきまーす。
第七章 魔術師の都 第2話 深き谷を進め①
つづく