【ストーリー】第四章 第4話 民のための騎士団【セレスアルカ】
さて、統合騎士団長様が戻って来るまで、街を散策っす。
王都に来てから忙しかったし。
そうだ、さっきの少年に呼ばれてるんだった。
探しに行こう!
旧市街
あっ!
さっきの少年!
ん?うん。
テンプルムナイトは民のための騎士団だよ。
(フェルナン先輩の言葉だけどw)
うん?
貴族街いるロランっていうエスタードナイトに手紙を届けるっすか?
民のための騎士団、つまり武力であって、民のためのパシリではないっすよ。
まぁ、ヒマだから良いっすけど。
えーと、貴族街のどの辺だ?
いた。
ロランさん!
旧市街のサンディ君から手紙預かったすよ?
ふんふん、え?
け、決闘?
デザートドラゴンを制限時間内にたくさん倒した方が勝ち?
何すか?それ?
そんな事に付き合ってられないっすよね。
我々には任務があるわけだし・・・。
自分にはないっすけど。
ん?
どちら様っすか?
サンディ君のお姉さん?
なんか神妙な雰囲気っすね。
まぁ、子供の言ってることですから、真面目には聞いてないっすよね?
ロランさん。
ほら、お姉さんも言ってることだし。
ね。
え?
やるんすか?
子供のために?
(ヤバい、王立騎士団の人が民間人の為に?これじゃ、サンディ君に顔向け出来ないっす)
ロランさんそういわれちゃったら、断る理由はないっすね。
(めんどくせー)
自分もちょうど手が空いてるんでいいっすよ。
なんか、不満そうに帰っちゃったすね。
了解っす。なんかよくわからないっすけど、プリエール平原行ってくるっす。
ロランさんは任務の休憩時間に行くんすか?
じゃあ、自分はお先に!
おお、いっぱいいる。
余裕っす!
さくさく行くっす。
うわっ!
たくさん来たっすね!
とぉ!
うわっち!
てや!
うわっ!
とどめ!っす!
よし、30分す、ロランさんに報告っす。
え?サンディ君にロランさんが負けたって報告しちゃっていいんすか?
多分、自分が使ってた狩り場の方がよかっただけっすよ。
・・・何か事情があるんすね。さっきのミミさんと・・・。
了解っす。
では!
一応、自分が勝ったすよ。
うん。でもロラン君も君のこと思ってたみたいっすよ。
忙しいなか協力してくれたんすから。
あんまり、わがまま言っちゃだめっすよ。
第四章 王都 第4話 民のための騎士団
完